1. |
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2. |
女学生
04:00
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夕暮れ佇むハイカラ女学生は
おませな雰囲気で部活の帰り道
誰からも愛される顔をしていながら
誰にも言えない 秘密を持っている
普遍性からかけ離れた理想 空想 妄想は
他人には理解され難い現実に消える
喧噪の中揺らぐ彼女を視たんだ
ネオンがチカチカ灯る頃には
その制服の下にはどんな欲望が
ぐるぐるぐるぐる 渦巻いているんだろう?
巨大なスクリーン 流行の音楽が鳴る中
君は僕の知らない 雑音を聴いていた
普遍性からかけ離れた理想 空想 妄想は
他人には理解され難い現実に消える
喧噪の中君はケタケタと笑って
悪魔に血を売ろうとしている
虚ろな瞳 網膜にこの夏の風景が
グログログログロ グロテスクに映っていた
さよなら女学生 青春映画は終わる
その前に君の秘密を 僕に教えてよ
喧噪の中揺らぐ彼女を視たんだ
ネオンがチカチカ灯る頃には
その制服の下にはどんな欲望が
ぐるぐるぐるぐる 渦巻いているんだろう?
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3. |
Alice kill me
03:47
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見てないフリを続けていた
信じないことで保っていた
童話の中に迷いこんだ
僕に狂気を
突きつけていくのは
いつだって君だった
アリス ヒロインはただ一人
君だけなんだ
愛してるなんて言わないで
その数だけ刺し傷が
増えていくばっかりなんだ
より深く刺して
感情だけで触れ合うことで
僕たちは堕ちていくんだ
それならさあ、もういっそのこと
殺してくれよ
めくるページの数だけ
僕たちの物語は
続いていくけれど
それは君にとってどうなの
ねえ
最後には君はここから居なくなるんだ
寂しいけれど必然のストーリーなんだよ
せめてその時まで愛し合っていたいんだ
もし叶うならば永遠に紡いでいたいんだ
Alice kill me
When the story ends
It's truth
サヨナラしたくないよ
見てないフリを続けていた
信じないことで保っていた
童話の中に迷いこんだ
あなたに狂気を
ふしだら淫らに踊る君
落ち着かない様子からは
何を考えているのかも
よくわからない
不思議な世界の中で
僕たちは踊り続けていた
それだけで良かったのに
時間は過ぎていく
悲しい顔はしないでよ
僕だって泣きたいんだ
苦しみたくないんだ
殺してくれよ
君は優しすぎるから
僕に突き立てたナイフを
深く刺せないでいた
さあ終わりにしてくれ
最後だよ 君はここから居なくなるんだ
寂しいけれど必然のストーリーだったんだ
消える間際に君はそっと踏み込んでいた
泣かないで これがお伽噺のフィナーレなんだ
Alice kill me
When the story ends
It's truth
サヨナラしたくないよ
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4. |
S
05:24
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どこかで誰かがじとじと腐っていく音を
僕はただずっと聴いてるだけ
いつかは僕も同じようにドロドロになっては
飛び降り自殺企むんだね
街は暮れて
今日もどこかで
飛び降り自殺
流行ってる風
何も無い日々
何も無い僕
生きてる意味とは 自己確立性皆無で
歌を歌えば少し楽になると思ったけれど
やっぱり気分は晴れないままさ
何も無いから
何かあるように
振る舞うことが
癖になるころに
赫錆びていくばかりの
僕は一人街を眺めていた
聳える高層ビルの
使い捨ての歯車達は
今日も無表情で
空を眺めていた
もう終わりにしよう
何も考えず生きてみよう
そしてダメだった時は
流行の死に方で
子供の頃何かしら抱いていた夢
思い出す度に 街がそれを否定する
ああ、僕は要らない子だった
ああ、僕は駄目な子になった
どこかで誰かがじとじと腐っていく音を
僕はただずっと聴いてるだけ
いつかは僕も同じようにドロドロになったら
透明なそれを飲み干してみよう
何も無いから
何かあるように
振る舞うことが
癖になるころに
赫錆びていくばかりの
僕は一人空を眺めていた
聳える高層ビルの
使い捨ての歯車ひとつ
今日は笑いながら
空を舞っている
街が暮れる頃に
僕はそれを見た
赫く染まるそれを
ただ見ていた
見ていた
笑いながら
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5. |
水死体
05:05
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湖畔に浮かぶ月は私を見ている
群れる魚に脳味噌を食べられた
考えることは必要無いよ
ただ泡となり消えていく
木々の隙間 草の匂い香る
その感覚さえ 消えていく
帰りたいな 私の居場所に
その感情さえ 消えて
もぐもぐ食べられる
ぐちゃぐちゃ散らかる
もぐもぐ もぐもぐ
ぐちゃぐちゃ ぐちゃぐちゃ
瓶の中にいる 怪物
私を食べようとしたけど
それより先にお腹が減り過ぎて
自分を食べて無くなった
それを見て私は家を出て
生い茂る木々をかき分けて
誰も知らないような
湖に飛び込んでみたよ
もぐもぐ食べられる
ぐちゃぐちゃ散らかる
もぐもぐ もぐもぐ
ぐちゃぐちゃ ぐちゃぐちゃ
消える
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6. |
Destruction
03:04
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何も無い時間だけが過ぎていく日常に
気が狂いそうになる程、苛立ちを覚えている
ノイローゼを受胎告知、猥雑新聞読みふける
今日も何処かで誰かが同じように狂っていた
悲しいけれど僕もそうなってしまうのか
時計の針はグルグル回っていくばかり
何も無い時間だけが過ぎていく日常が
壊れてしまえばいいのに
淹れたコーヒーが冷める 湯気で窓が曇っていた
ガラス越しにみる世界はどこか不気味だった
驕り高ぶる思想と
悲観的人生観と
退廃的感情論と
憂鬱を騙る人達
僕は全て壊したい
僕は全て否定したい
僕がそうなる前に
その前に
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7. |
退廃的感情論β
05:36
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薄いコーヒーを飲み干して
眠りかけの頭を起こした
ぐちゃぐちゃに散らかった部屋で
ただ独り僕が居た
何も無い空のコップに
なったような人間性を
いつからか『僕』と呼ぶ
ただ独り僕が居た
夕暮れの窓の向こうから
下校途中の子ども達の
楽しげな声をただ
聴いていた
あの頃の僕は夢見る少年で
妄想と現実の間に揺られた後の
視界は段々真っ黒に塗りつぶされて
錆び付いた感情だけが
今の僕なのだろうか
街に出て真っ赤に染まった
景色を記憶する
昔良く遊んだ公園
高層ビルが聳えている
記憶の片隅にこべりつく
後悔 映像がフラッシュバックする
時間に染まり過ぎた僕は
ただ家路に付いた
あの頃と違う世界の中で
妄想と現実を履き違えた僕だけが
選び損ねた未来に押し潰されて
錆び付いた感情だけが
今の僕なのだろうか
全てが変わってしまう中で
赤錆びた僕だけが
取り残されている気がして
独り
あの頃の僕は夢見る少年で
妄想と現実の間に揺られた後の
あの頃と違う世界の中で
苦しみもがいて
そして今生きていた
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